005. ねむの木学園訪問記

掛川の駅から車で15分。緑の木々に囲まれた、山の中の広大な敷地にある「ねむの木学園」の施設には、現在74名の生徒さんと、お世話をする80名のスタッフの皆さんが生活しています。

学園の玄関で生徒さんの出迎えを受けた貞夫さんは、「皆さん、こんにちは!」と一人一人と握手を交わします。「やっと会えたね、良かった、良かった」と車椅子のまり子先生の肩を抱く貞夫さん、胸の熱くなる美しい再会のシーンです。

栃木から5時間も掛けて参加してくれた、エスコーラジャフロのメンバーと上三川少年少女合唱団の計40名の子ども達。

応援に駆けつけて下さった仲間たち全員が集まったのは、もうすでにお昼過ぎ。それぞれが持参したお弁当を手に食堂へ集合。

学園の皆さんにと、浜松のゴルフ場のレストランから贈られた、沢山の種類のお料理がビュッフェ台に並びます。

あれも食べたい、これも食べたいと何回もおかわりをする生徒さんの顔は、正に「美味しい笑顔!」でも、まり子先生は「胸がいっぱいで、何も喉を通らないの」と何も口にする事なく、皆さんの楽しいランチ・タイムを嬉しそうに見守っておられました。

会場となる「みんなのホール」には、既に掛川市の皆さんが集まって来ています。
まり子先生は、「日本で一番サックスが上手な人、そして優しい人です」と貞夫さんを紹介。貞夫さんは「やっと約束を果たせる日が来ました」と熱い思いを伝えます。
まり子先生の優しい語りの中、生徒さんによる「茶の湯」のお点前がご披露され、今回多大なるご支援を頂いた、加賀美郷氏に感謝のお茶が振る舞われるという、とても厳粛なオープニング・セレモニーです。

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さあ、お待ちかねのミニ・コンサート「笑顔つなげて」の始まりです。
貞夫さん、キーボードの小野塚さん、パーカッションのニャンさんによる演奏からスタート。合唱団による「シェア・ザ・ワールド」「風のゆくえ」の美しい歌声に続き、ジャフロのパーカッション演奏。太鼓のリズムに合わせて、皆の手拍子が始まります。
次に、出演者全員で「黒い瞳」「Yes, I’m in Love」の演奏が始まると、会場のボルテージは最高潮!立ち上がって踊る人、車椅子の上で身体を動かす人、どの生徒の笑顔もキラキラと輝いています。事前に練習して下さった「ハランベ」ではまり子先生も太鼓を叩き、全員での大合唱となりました。

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ねむの木学園のコーラスの皆さんからは、お返しの素敵な歌声のプレゼントを頂きました。
最後に、貞夫さんのサックス・ソロ演奏の優しい音色に包まれた会場は、「心ひとつ」です。
何度も何度も”ありがとう”の言葉を繰り返すまり子先生の優しい声が、いつまでも皆の心に響きます。

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チャリティー基金報告書

1.寄付金  6,350,000円(53件)
2.エスビー食品株式会社(カレー・レトルト食品1,880個)
3.株式会社トゥモローランド(衣料品100点)
4.コクヨ株式会社(文具80セット)
5.東海開発観光株式会社「浜松シーサイド・ゴルフ・クラブ」
 (当日の学園の皆さんの昼食)

皆様の沢山の温かなご好意を、ねむの木学園にお届けして参りました事を、ここにご報告させて頂きます。

コンサートに協力してくれた栃木の子ども達、そしてミュージシャン、スタッフの皆さんにも心よりお礼を申し上げます。

今回、私たちはご協力頂きました皆様から、そして、ねむの木学園の皆様から多くの事を学び、多くの愛を頂きました事に心から感謝致しております。
困っている人がいたら、そっと手を差し伸べられるような、優しい気持ちが皆の心に生まれますように・・・。

尚、当日の模様は、9月14日のテレビ朝日「ワイド・スクランブル」で放映されました事も、併せてご報告申し上げます。

平成21年9月吉日

渡辺貞夫基金 ~笑顔つなげて~

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